アクセス

診療時間 | 月曜日-土曜日
9:30-13:00 / 14:00-18:30

- 治療について - メンテナンス

メンテナンス

虫歯をつくらない!そのためのプロによるクリーニング

虫歯をつくらない!そのためのプロによるクリーニング

虫歯になってからではなく、虫歯にならないよう予防するために、歯科医院に通院いただくのが『予防歯科』の考え方です。この予防歯科では、毎日の歯みがきでは、取り除けない歯垢や歯石…ご自身のケアでは不十分なところを、歯科医師や歯科衛生士など、プロが高度な技術を使って、しっかりとケア(検診・クリニーング・歯石除去)します。

当医院では、歯科衛生士もマイクロスコープによるクリーニングを行っています。

その他、正しいブラッシングの方法や、デンタルフロスの使い方などの指導も行いますので、日頃の歯みがきも改善され、お口の中の環境に対する意識も変わってきます。数か月に1回、定期的に予防歯科治療を受けることで、虫歯だけでなく、歯周病も予防できます。

虫歯ができるまで…

虫歯は、どうやってできるの?というと、食事や間食をして、お口の中のさまざまな種類の細菌が歯に付着し、酸を作り、歯のミネラル分を溶かしてしまうこと(脱灰)で、その状態が続くと虫歯になってしまうのです。

これは、お口の中が強い酸性の状態(pH5.5以下)になった場合に起こります。
※pH:酸性・アルカリ性など、度合いを表す数値のことをいいます。

食習慣と虫歯の関係

虫歯ができるまで

私たちの身体は、お口の中も含めて、pH7前後の中性状態に保たれていますが、食事や飲み物を飲んだり、間食することによって、この値が低下し酸性の状態になります(脱灰)。脱灰の状態が続くと、虫歯ができてしまうのです。
唾液には、低下したpHを上昇させる作用があり、酸性の状態から中性へと変化させ、保つ役割があります。つまり、お口の中は、脱灰と再石灰化(元の状態に戻る)を繰り返しているというわけです。
さて、唾液についてですが、唾液の量や強弱は、一人ひとりの体質により異なります。そこで、唾液検査を行い、あなたが「虫歯になりやすいタイプ」かどうか?を調べ、あなたに合った、虫歯予防のプログラムを組み立て治療を行う事もあります。唾液の検査を行うことで、効率的に虫歯の予防ができるのです。

脱灰(歯が溶ける)と再石灰化(歯の修復・元の状態に戻る)のメカニズム

お口の中が食事によって酸性化されてから、唾液によって中性へ変化していく様子を、わかりやすく描かれた図を参照しながら見てみましょう。まず、図1と図2を参照ください。

規則正しい食習慣(唾液の強い人
規則正しい食習慣(唾液の弱い人

※図に示されているピンク色の部分は、食後のpHが5.5以下の酸性になった状態。歯が溶けだす状態(脱灰)。
※図に示されている青色の部分は、食後、時間が経過し、唾液の働きで溶けだしたカルシウム分が修復されて、中性の状態に戻る状態(再石灰化)。

食事のリズムが同じ二人ですが、唾液の量と強さの違いによって、酸性から中性へと回復が異なっています。

完食が多い食習慣

次は、図3を参照ください。間食が多い食習慣の方の場合です。飲食の間隔が短いため、青色(再石灰化)の時間が少なくなっているのが分かります。虫歯のリスクは、食事の習慣(食生活)と、とても関連があります。

また、睡眠中は唾液の分泌が減るため、また、口呼吸などのクセによって、お口の中が乾いた状態になっていることから、虫歯になりやすい時間帯と言えます。その就寝前に間食をすると、もちろん虫歯になりやすい状態になってしまいます。

効果的に虫歯を予防するには…

唾液の検査で虫歯リスクをチェック!

唾液の検査で虫歯リスクをチェック!

当院では、希望される患者さんには唾液検査を行っています。患者様の唾液を検査することで、唾液の量や強さが分かり、虫歯のリスクを知ることができます。そこで、患者さま一人ひとりに合った、予防のプログラムを作成し、食事に関するアドバイスも含め、効果的な予防治療を行っています。

食習慣を見直してみましょう!

食習慣を見直してみましょう!

食習慣を改善するだけも、虫歯予防につながります。砂糖が入った食品や飲料は、お口の中を酸性(pH5.5以下)に変え、虫歯のリスクを高めます。たとえ、低糖・微糖と表示されている、ほとんど甘味を感じない濃度(0.1%の砂糖液)であったとしても、歯を溶かします。

炭酸飲料水や乳酸飲料水などにも、もちろん糖分は含まれ、スポーツドリンクは、5%以上の、清涼飲料水では、約10%の糖分が含まれています。ですから、頻繁に摂取しないこと。それから、時間をかけて飲んだり食べたりしないこと。就寝前の摂取も控えましょう。

キシリトールガムを活用しましょう

キシリトールガムを活用しましょう

食後、歯みがきができない時は、できれば歯科専用のキシリトール入りのガムを噛みましょう。キシリトールには虫歯の原因菌とされるミュータンス菌の活動を弱める効果があり、酸を中和する働きを持っています。唾液の分泌を促してくれますので、虫歯になりづらい口内環境を整えてくれます。

プロに学ぶ正しい歯磨きをしましょう!

プロに学ぶ正しい歯磨きをしましょう!

定期的に、歯科衛生士による、お口の中のメンテナンス(クリーニング・歯石取り)を受けましょう。その際、正しい歯磨きの仕方を指導してもらい、毎日の歯みがきで実践してください。

虫歯や歯周病は、予防が最高の治療と言えます。歯に不具合が発生した後ではなく、健康な歯を保つために、どうぞご来院ください。

当院は、厚生労働省「かかりつけ歯科」の認可歯科医院です。

虫歯は感染症です

虫歯は感染症です

「歯磨きに自信があるのに、虫歯ができてしまう」という方、逆に「歯磨きに自信はないけれど、虫歯がない」という方の違いはいったい何なのでしょうか?
これは、口内にいる虫歯の原因菌『ミュータンス菌』の数とだ液の強さ・量が大きく関係しています。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に、ミュータンス菌はいません。
この菌は、風邪やインフルエンザウィルスのように、人から人へと感染していきます。唾液を介して、ミュータンス菌は感染し、感染後は砂糖の摂り方や歯磨きの習慣によって増加していきます。

いったん、大量のミュータンス菌に感染してしまうと、ご自身の歯磨き程度では、菌の量を減らすことができません。

口内フローラ(お口の中の菌)

口内フローラ(お口の中の菌)

「口内には、200種類以上、数十億という単位のさまざまな細菌がいます。それらには、善玉菌・悪玉菌・日和見菌がいて、バランスを保ちながら口内フローラ(細菌叢)を作っています。

口内フローラは、一人ひとり異なるので、その善玉菌と悪玉菌の比率も異なり、悪玉菌の割合が善玉菌よりも多ければ、それだけ虫歯や歯周病になりやすい口内環境だと言えます。

最初に善玉菌が多く定着すれば、悪玉菌の定着が難しくなり、悪玉菌が多く定着してしまえば、善玉菌の定着が難しくなります。
このバランスが完成するのが、感染の窓と呼ばれる1歳7か月〜2歳7か月の時期で、バランスが完成してしまうと、簡単に崩すことができません。

虫歯ができるまで

虫歯ができるまで

虫歯菌に感染しただけで、虫歯になるわけではありません。感染後の食生活と歯磨き習慣から、虫歯を発病させるのです。
ミュータンス菌などの細菌が、口内に入り込むと、歯の表面に張り付いてネバネバとした細菌の塊を作ります。この塊が歯垢(デンタルプラーク)=バイオフィルムです。

バイオフィルムは、食べ物からの糖分を栄養にして酸を出します。この酸は大変強力で、歯の表面が長い時間この酸にさらされると、身体の組織内で最も硬いと言われるエナメル質で覆われた歯をも溶かして穴をあけます。こうして虫歯ができてしまうのです。

バイオフィルム

バイオフィルム

さて、この口内のバイオフィルムですが、特別な生態系を作り、薬などでは、まったく効き目がありません。
台所の三角コーナー付近のぬるぬるした汚れをイメージしてください。これも、バイオフィルムで、強力な洗剤や殺菌剤を使っても簡単に除去できないので、たわしなどで、ゴシゴシとこすり落とすしかありません。
口内にできたバイオフィルムも、これと同じです。力ずくで破壊するしか除去できません。

定期的なクリーニング

定期的なクリーニング

口内のバイオフィルムは、薬や殺菌剤などでは退治できず、歯に強力に張り付いています。ご自宅での歯磨き程度では、除去できません。そこで、「かかりつけの歯科医院」で、定期的なクリーニングを受けることが、とても大切なのです。

歯科医院での定期的クリーニングは、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言い、専門家が専門の器具を用いて高度な技術を使って、歯を掃除しきれいにします。 普段の歯磨きでは、取り除けなかった歯垢や歯石、バイオフィルム(細菌の塊)を破壊し除去します。バイオフィルムの破壊が、とても重要なのです。

定期的に、プロによってバイオフィルムや歯石を取り除き、口内環境を整えることで、虫歯や歯周病を防ぎます。
※当院のPMTCでは、歯科衛生士もマイクロスコープを使用し高精度のクリーニングを提供しています。

また、歯科衛生士が、磨き残しの多い箇所や正しいブラッシングの方法、デンタルフロスの使い方など指導も行います。日頃の歯磨きも改善され、口内環境に対する意識も変わります。
定期的なクリーニングでのプロのケアと自分で日々行うセルフケア、2つを実践していくことが、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯・口内を保ちます。

尚、歯周病におかかりの方は、歯周安定期治療や歯周病重症化予防治療と言う保険診療によるクリーニングもございます。

歯磨きしているから大丈夫!という思い込み

歯磨きしているから大丈夫!という思い込み

毎日、自分でしっかり歯磨きをしているから大丈夫!だと思い込んでいる方こそ、要注意です。
「歯磨きに自信がある」という100人を対象にした調査があります。
その結果によると、約8割の方に、歯と歯ぐきの間に磨き残しがあることがわかりました。

しかも、歯科受診率が最も低いと言われている20代や30代が、最も磨けていなかったのです。男女別に見ると、男性の方が多く歯垢が付着している傾向にあることもわかりました。
そして、この結果では、「歯磨きに自信がない」という100人の結果と比べて大差がなかったのです。つまり、自分で思っているほど、歯磨きでは歯垢を落としきることができていないのです。

磨き残しの多い箇所は、やはり奥歯や歯間です。奥歯は、歯ブラシが届きにくいため磨きにくく、特に、噛み合わせ面や歯と歯の間、歯と歯ぐきの間が磨きにくく、歯垢が残りやすいです。そして、歯並びが悪い箇所、歯と歯が重なって生えているような箇所も要注意です。
ご自宅でのセルフケアでは、自分の磨き残ししやすい箇所を把握して、しっかりブラッシングすることを心がけてください。

セルフケア実践のポイント

セルフケア実践のポイント

歯の汚れ(デンタルプラーク)をしっかりとかきだせるような歯ブラシを選びます。定期健診・クリーニングの際に、自分に合った歯ブラシを相談して選ぶのがおすすめです。

歯ブラシ選びのポイント

その1

上の前歯2本分が、口内で動かしやすい長さの目安です。

歯ブラシ選びのポイント その2

その2

歯肉の状態に毛のかたさを合わせます。
健康な歯肉には「ふつう」、「かため」、ブラッシングで出血を伴う状態であれば「やわらかめ」タイプを選びます。

歯ブラシ選びのポイント その3

その3

歯ブラシのハンドル部分は、自分の手に合うもの、動かしやすさやフィット感で選びます。
歯と歯の間の歯垢の除去では、歯ブラシと一緒にデンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、その除去率は大幅にアップします。
デンタルフロスには、初めての使う方にも使いやすいY字タイプや、細かい操作や力の調整がしやすいロールタイプがあります。

フッ素塗布

フッ素塗布

初期の虫歯は、歯のエナメル質内部からミネラルが奪われた状態(脱灰)です。フッ素を塗布することで治すことができます。
フッ素には、奪われたミネラルを再び戻す(再石灰化)を促す作用があるため、フッ素を塗布し、このエナメル質を修復することで、初期の虫歯は治ります。
また、虫歯の原因菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑え溶けにくい強い歯にします。

初期虫歯の保有率は、20〜30代が、他の世代(40〜50代、60〜70代)に比べて最も多いという調査があります。
歯科医院にて、高濃度のフッ素を塗布してもらうだけではなく、ぜひ日頃のセルフケアに、フッ素(フッ化物)配合の歯磨き剤や洗口剤をお使いください。その際は、すすぎは少量の水で少ない回数にします。何度もしっかりとすすいでしまうと、口内にフッ素のイオンが残らず効果を発揮できません。

予防歯科

予防歯科

これまでの歯科治療は、うわべだけの治療が多すぎた気がします。虫歯ができたら削り取って、詰める。なぜそうなったか?理由を考えずに見える事だけに目を向けた治療の繰り返し。

虫歯の治療は、治療するたびに歯の状態は、以前よりも悪くなります。決して、虫歯になる前の状態より良くなりません。歯は、なるべく削らない方が良いのです。
つまり、全く治療していない自然の歯が、一番強いのです。

当院では、虫歯や歯周病にならないようにするプログラムや施設を持っています。患者様の「かかりつけの歯科医院」として、一人ひとりのリスクに応じたケアを行い、強い自然な歯をたくさん残せるようお手伝いしています。

定期的に通院いただき、検診とクリーニングを行うことで、口内のトラブルが発生する前に、虫歯や歯周病の原因菌・バイオフィルムをきれいに破壊・除去し、併せて、食生活や正しいブラッシングを実践していただければ、いつまでも健康な歯と歯ぐきを保てます。

生涯、入れ歯とは無縁。
自分の歯でおいしく食事ができ、健康な生活をおくることができる。これが、ゴールです。

当院で、ぜひ良質で本物のプロのケア(歯のクリーニング・定期メンテナンス)を受けてみてください。そして、毎日のセルフケアを改善し、歯周病ゼロ、虫歯ゼロを目指していきましょう。

なお、歯周病におかかりの方は、歯周安定期治療または、歯周病重症化予防治療と言う見守り方もございます。

topへ
初診ネット予約