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アメリカのインプラント専門医が選ぶ「ネジ固定」

「ネジ留めインプラント」と「セメント固定式インプラント」について

インプラントは、「骨に埋まっている部分(歯の根)」と、「口の中に出ている歯に相当する部分」に分かれます。

専門的には、根の部分を「フィクスチャー部分」、歯に相当する部分を「上部構造」と呼んでいます。

この2つの部分の接合方法には2種類あります。

ネジ固定のイメージ

illust1225_03.png

1、上部構造とフィクスチャーをネジで留める方法
(ネジ留め:スクリューリテイン)

セメント固定のイメージ

illust1225_02.png

2、上部構造とフィクスチャーをセメント(接着剤)で固定する方法
(セメント固定:セメントリテイン)

さて、どちらが良いでしょうか?

それはズバリ、1の「ネジ留め:スクリューリテイン」です。
つまり、セメントを使わないでネジで留める方法です。
何故でしょうか。?

どちらも同じように咬めるのですが、2のセメントで固定する方法は接合部分の余ったセメントを完全に除去する事ができません。 ここで問題なのは、セメントの残留。
これが異物となり感染を引き起こしてしまうのです。

米国では、以前は2のセメント固定を推奨していました。
なぜならば、ネジで留める方法の場合は、ネジ穴が咬む面に出てしまうからです。
ネジ穴の段差や、審美的な問題を嫌ったからです。

しかし、インプラントの手術後に周囲に炎症が起きてしまう「インプラント周囲炎」の原因の多くに、セメントの残留が報告されてから大きく流れが変わりました。
私が研修に行った、ミシガン大学・ニューヨーク大学・コロンビア大学のどの大学でも、出来る限りセメント固定にはするな、と最近では言われるようになりました。

日本でのスタンダードはどうでしょうか。
現状、圧倒的にセメント固定のケースが多いです。
その大きな理由としては、上部構造の作製方法がネジ留め構造の場合は難しいからです。 これは、技工士さんの高い技術力を要求されますし、技工料もそれに伴い高価になってしまうからではないでしょうか。

奥歯の場合は、たいていはネジ留め構造に出来ます。
なぜならば、見た目があまり問題にならないからです。
しかし、前歯の場合は構造上ネジ穴が歯の外側に来てしまう事があります。
その頻度について研究をした論文がありますが、上顎の犬歯に至ってはネジ穴が歯の表面に来てしまう確率が91%と報告されています。 ただ現在では、ネジ穴が歯の表面に来ても、その穴を見えないように充填できる材料の開発が進んでまいりましたので、殆ど目立たなくする事が可能です。

では、上部構造を作る技工がどうして難しくなるのでしょうか?
それはフィクスチャーと上部構造が接合する部分が、三角形や六角形になっており、そこをしっかり接合する必要があるからです。

セメント固定の場合は、アバットメントと言う既成のパーツを用いて、これをネジで留めます。
このアバットメントの底の部分は三角形や六角形となっており、インプラントにも同様な雌型の三角形や六角形が刻まれています。 ここにピッタリと合うようにアバットを嵌め込む事が簡単に出来るのです。

そのアバットメントを立てた状態で、通常の歯の治療の様な型を採ります。
そして、通常の歯と同じように被せ物を技工士さんが作ります。
つまり、普通の歯と同じような技工なので特別な技術が要らないのです。

ところがネジ留めの場合は、この三角形や六角形の部分が上部構造と一体化された物を作る必要があるのです。
具体的な技工方法は割愛しますが、この方法の場合、型を採る方法からインプラント用の独特な技術を採用しなければならず、時間はかかりますし技工料も大幅に高くなってしまいます。

しかし、ネジ留めの場合は一切セメントを使いませんので、セメントの残留によるインプラント周囲炎になる心配は一切ありません。

当院では、30年前からインプラント手術を行っています。
ごく初期のインプラント手術はセメントで固定せざるを得ませんでしたが、20年前から行っているチタンのインプラント手術以降は、極々稀なケースを除き「ネジ留め方式:スクリューリテイン」を採用しておりますので、ご安心下さい。

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