虫歯の放置は危険です!
虫歯治療が怖くてなかなか歯科医へ行かないというのは、子供だけの問題ではありません。
独特の臭い、音などから成人しても治療のための来院をためらうという人も決して少なくないと言えるかもしれません。
特に、一度でも歯科医で怖い、痛いといった思いをしていると、治療ではなく検診のための来院であっても足が遠のくのも無理ありません。
しかし、虫歯を放置することは危険なことだということだけは覚えておいてほしいと思います。
◆虫歯はなぜ痛む?
通常、歯の表面は硬質のエナメル質が覆っています。
この部分に虫歯が出来ても痛みを感じることはありません。
しかし、これを放置しておくと虫歯菌がエナメル質の下にある柔らかい象牙質まで到達してしまうのです。
象牙質は神経を内包しているため、神経に虫歯が達していなくても痛みを感じるようになります。
更に放置すると神経が侵されて激痛を伴うようになります。
多くの人は、この段階になってやっと歯科医へ虫歯の治療に行くということになります。
◆虫歯を放置した結果について
激痛が走った段階で直ぐに歯科医へ行けばまだいいのですが、薬などで痛みを誤魔化してもっと虫歯を放置してしまうことがあります。
こうなると、神経が壊死してしまい痛みを感じなくなってしまうのです。
歯根から漏れた膿は血管から体内に入ることがあり、これによって頭痛、嘔吐などの症状が起こります。
更に虫歯菌が血管に乗って全身に達すると、血管が炎症を起こしてつまってしまうこともあるのです。
それによって重篤な疾患に陥るということも考えられるので、虫歯の放置は危険なのです。
ある例を挙げると、48歳の男性が脳静脈血栓症でなくなりました。
イタリアでは18歳の女性が敗血症でなくなっています。
この方々は虫歯を放置し過ぎたことが元で、なくなってしまったと言われています。
虫歯を放置すると免疫機能も低下していきますので、こういったことも命を脅かす要因となっています。
◇脳静脈血栓症=脳の静脈血管が狭窄してしまい、脳組織が壊死してしまう。
◇敗血症=血管のあちこちで血栓が出来てしまい、多臓器不全になる。
『たかが虫歯、されど虫歯』です。
虫歯は命に関わるものなので、早めの治療、定期的な検診を心がけてほしいと思います。
サイト内検索はこちら

歯の根が割れる『歯根破折』というものがあります。歯の根の骨折とも呼べるもので、頻繁に聞く言葉ではないかもしれませんが現在、虫歯や歯周病の次に歯を失う理由として位置しているものです。ここでは、歯根破折について少し記そうと思います。 ◆治療方法 現
小児の歯列矯正の場合、治療方法はさまざまあります。矯正をする患者さんの歯並びやお口の状態によって、歯科医院で治療の方針を考えていきます。 小児の矯正では、年齢に合わせて治療期間を2度に分ける【2段階治療】か、もしくは分けずに1度の流れとして行う【
唾液は殺菌効果があり、虫歯予防に役立つという事はよく知られていますね。 でも、唾液の効果はそれだけではありません。 実は、唾液は若返りホルモンの成分を含んでいて、アンチエイジング効果も期待できるのです。唾液腺の耳下腺というところから分泌されてい