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知覚過敏が起こる仕組みと治療と予防・改善法

投稿日: 2016年5月4日  | カテゴリ: その他

今や日本人の3人に1人が、その症状に悩んでいるといわれる、知覚過敏。冷たい物や歯みがきでしみる!そんな経験、お持ちじゃないですか?
知覚過敏は「象牙質」の露出によってひき起こされます。むし歯でもないのに、アイスやかき氷などの冷たいものや、レモンやオレンジのような酸味のあるものを食べると「キヤッ!」としみる、あの痛みのことです。食べ物だけでなく、歯ブラシの毛先や冷たい風が歯に当たった時にも起こります。

 

 

◆知覚過敏で歯がしみるワケ

歯の表面は、とても硬い「エナメル質」に覆われています。軽いむし歯の場合は、この部分を削りますが、痛みを感じることはありません。その内側には象牙質と呼ばれる層があり、神経(歯髄)を包み込むように守っています。

エナメル質が、強いブラッシングの圧や、歯磨き粉の研磨剤などによって徐々に削り取られていくと、歯の根元の象牙質が薄くなったり露出したりします。そうなると、冷たいものや熱いもの、歯ブラシの刺激などが神経に伝わって、歯がしみてしまうのです。ブラシの圧以外にも、歯ぎしりやくいしばり、歯の根元に付着した歯垢(プラーク)などによっても起こります。

象牙質の中には「象牙細管」と呼ばれる無数の小さなトンネルが通っています。このトンネルを通して、神経へと刺激が伝わっているのです。

知覚過敏の治療は、このトンネルをふさいでしまうことで、刺激を伝えにくくすることです。(加齢とともに、ふさがることもあります)でも、象牙質が露出しているからといって、必ず知覚過敏の症状が表われるわけではありません。体調やストレス、唾液中のカルシウム量や、神経への働きなどに左右される場合があるからです。

 

 

◆知覚過敏の原因

★歯の摩耗
歯みがきの時の強い圧や、歯みがき粉に含まれる研磨剤などによって歯がすり減ってしまい、痛みを神経に伝える「象牙質」が、むき出しになってしまうことが原因です。しかし個人差があり、歯の摩耗が大きくても、痛みを感じない人もいます。

★歯肉の退縮
加齢や歯周病、歯ぎしり、間違った歯みがきなどによって、歯の根元の歯肉が痩せて下がってしまうことが原因です。

★むし歯の治療
むし歯の深さの度合いによっては、むし虫歯を削ると神経が過敏になり、痛みを察知しやすくなってしまう場合があります。これが原因で、治療後に知覚過敏になってしまうこともあるのです。この場合、しばらく様子を見ているうちに、痛みがおさまることもありますが、痛みが続くようなら、神経を取ってしまわなければならなくなる可能性もあります。

★歯が溶ける
口の中が常に酸性に傾いていると、酸のチカラでエナメル質が溶けてしまい、象牙質が露出することが原因です。

★ホワイトニング
長時間で頻度の高いホワイトニングを継続して行うことで、知覚過敏が起こる場合があります。また、高濃度の薬剤の影響や、ホワイトニングによる歯の乾燥でも、知覚過敏が起こることもあります。ご家庭でのホワイトニングで知覚過敏が生じた場合は、ホワイトニングを中断すれば、軽いものなら知覚症状もおさまります。

★外傷歯
打撲などの外的ダメージが加わって歯が折れてしまうと、象牙質がむき出しになって知覚過敏になってしまうことがあります。

 

 

◆歯科医院で行う知覚過敏の治療

◇知覚過敏用の薬剤塗布
歯がしみる部分に、知覚過敏用の薬を、何度か繰り返して塗布します。

◇コーティング剤などで保護
コーティング剤を塗って症状を軽減させます。プラスチックを詰めて、すり減った部分を埋めるという方法もあります。

◇フッ素を塗布
フッ素は歯の表面のミネラルと結びついて、歯を硬くすることができます。

◇レーザー治療
歯がしみる部分に、レーザーを当てて症状を和らげます。レーザーには鎮静作用と、歯の表面を硬くする作用があり、知覚過敏にも有効です。

◇マウスピース
マウスピースを使って、睡眠中の歯軋りや、くいしばりによる歯の根元のすり減りを防ぐという治療もあります。

◇歯肉移植
歯茎が下がって知覚過敏が起きている場合には、歯肉を移植して根元を覆い、痛みを緩和させる治療もあります。

◇抜髄
他の治療法で改善がみられない場合は、歯の神経を抜く処置をします。



◆知覚過敏を予防・改善しよう
知覚過敏の原因には個人差があります。それぞれの症状に合わせた治療法で、知覚過敏を改善する必要がありますね。
これ以上進行させないためにも、自宅でできる取り組みがあります。

◇間違ったブラッシングや歯ブラシ選び
ゴシゴシと強い歯磨きをしたり、硬い歯ブラシを使っていると、歯や歯茎が傷ついて知覚過敏になってしまいます。毛先が柔らかめの歯ブラシを選び、ブラシを小さく動かして、丁寧に歯垢を落とすつもりで磨きます。力任せにゴシゴシと磨くのではなく、歯根が傷つかないように、やさしく、やさしく。

◇間違った歯磨き粉選び
普通の歯磨き粉ではしみたり、研磨剤によってさらに悪化させることもあるので、知覚過敏専用の歯磨き粉を使うようにしましょう。

◇唾液の分泌を増やす
しっかりした噛みごたえのあるものを食べて咀嚼回数を増やす、キシリトール配合のガムなどを噛むなどして、唾液の分泌量を増やしましょう。唾液中には、カルシウムやリンなどのミネラル成分が含まれていて、象牙質を補強してくれます。

◇食べ物や飲み物に注意する
酸性の食品を摂るときは、その量と摂り方に注意が必要です。例えば、柑橘系の果物やお酢、スポーツ飲料、炭酸飲料、赤ワイン、日本酒、ビールなどは、飲食に時間をかけたり、大量に摂取するのは控えましょう。

エナメル質が酸のチカラで柔らかくなり、溶けてしまいます。さらに、象牙質はエナメル質よりもろいので、注意が必要なのです。飲食後は、歯みがきやうがいをして、酸が長時間とどまらないように心がけましょう。



◆予防・定期診断を受けましょう!
知覚過敏には、やはり予防が一番です。歯に負担がかかるような歯みがき習慣や、クセがある場合には、意識して止めるようにしましょう。

歯がシミるのがコワイから、冷たいものが食べられない…歯がシミて痛いから、ちゃんと歯みがきするのがコワイ… もしかすると知覚過敏かも!?「歯がしみる」からといって、知覚過敏だと決めつけるのはNGです。むし歯や歯周病の可能性も考えられます。まずは歯医者さんで診てもらいましょうね。

 

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