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母乳が虫歯の元になる?ならない?

投稿日: 2016年4月25日  | カテゴリ: その他

母乳が赤ちゃんの虫歯の元になっているのではないのかという問題は、以前から挙がっていました。
虫歯になった赤ちゃんの調査をした時も、母乳をある程度まで大きくなってからも与え続けていたという答えを返した親子が多かったらしいということも信憑性を高めたのかもしれません。

しかし、結論から言うと、近年では母乳に含まれている糖が虫歯の元になっているのではないらしいという結果になってきました。
乳歯を用意し、それを母乳の中に浸して虫歯になるかという実験をしてみたそうですが、この時、乳歯は虫歯にならなかったということなのです。
逆に、母乳に含まれているラクトフェリンという成分が口内の虫歯菌が増殖するのを抑制する作用があるという話まで出て来ています。

通常は、子供が1歳を過ぎた頃になると離乳食の種類を増やすことと思います。
それによって色々な味に慣れさせていく必要があるからです。
しかし、この時点で糖分の多い食べ物を与えてしまうと、ミュータンス菌がその糖分を利用して歯を溶かすための酸を出すことになります。
そうなると、虫歯が出来やすくなってしまうので要注意です。

他にも気をつけないといけないことがあります。食べた後に歯を磨かず、乳歯に歯垢が付着した状態で母乳を飲みながら子供が寝てしまうようなことはいけません。子供の上の前歯と上唇の間に母乳が残る場合があり、その状態でいると寝ている間に虫歯が出来やすくなるのです。

起きている時は唾液量が多い時期なので、その自浄作用によって虫歯リスクが下がっているのですが、寝てしまうと唾液量が減少してしまうため虫歯リスクが上がってしまうのです。これらのことからも、母乳が元で虫歯になると思われてしまったのかもしれません。

虫歯リスクを下げるためには毎日、歯に糖が残らないように歯磨きをしてあげることが重要です。
歯磨きの習慣をつけさせるためにも必要なことです。
ただ、大人がするように食後直ぐにゴシゴシと磨いてはいけません。

食後は柔らかいガーゼで優しく拭いてあげましょう。
ガーゼを濡らして口内を拭くことでバクテリアを取り除けるからです。
更に一日に一回、就寝前に乳児用の柔らかい歯ブラシを使用して丁寧に優しく歯磨きをしてあげます。
特に奥歯は気をつけましょう。
臼状の形をしているため溝がありますので汚れが残りやすくなるからです。

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