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歯周病の自覚症状について

投稿日: 2016年1月14日  | カテゴリ: その他


歯科疾患において、一番怖く、一番困るのが歯周病だとも言われています。
ですから、歯周病について少し記しましょう。

 

◆歯周病について

歯周病は、歯垢の中にある細菌が引き起こす病気です。
この歯垢は歯磨き時のブラッシング不足、糖分の過剰摂取などによって作り出されます。

 

ちなみに、口内には元々300~500種類程度の常在菌と呼ばれる細菌が存在します。しかし、自浄作用を持つ唾液が常に口内を循環していることや免疫力が抑制しているため、悪い作用を及ぼすことはありません。けれども、唾液が不足して口内が乾燥したり、免疫力が低下してきたりするとパワーバランスが崩れてしまい、抑制されている歯周病菌が悪さを始めるのです。これによって歯肉が炎症を起こすというわけです。

 

歯周病菌が一番溜まりやすいのは歯と歯茎の境目(歯肉溝)です。
ここに歯垢が付着し停滞すると、歯肉が腫れたり出血したりするようになります。また、歯肉溝が深くなるとそこから細菌が侵入して、歯を支える土台部分の骨を溶かしてしまうのです。骨が溶けると歯がグラグラするようになり、悪化すると歯が抜け落ちてしまうということになります。

 

◆歯周病になる理由

始めに、歯周病の理由がブラッシング不足、糖分の過剰摂取と記しましたが、それだけではありません。他にも、かぶせものが歯と適合していない、食いしばりや歯軋りのクセ、入れ歯、喫煙、ストレス、加齢、糖尿病などの全身疾患、薬の長期連用なども理由として考えられます。

 

◆歯周病の自覚症状について

初期段階で自覚症状があまりないのが怖いところです。
ただ、少し進行して来ると以下のような症状が出ます。


◇起床時に口内がネバネバする。
◇硬い物を噛んだり歯磨きをすると出血する。
◇歯肉が腫れている、歯肉が赤い。
◇歯肉が痛む。
◇歯がグラグラする。
◇歯が長くなった気がして、更に歯間の隙間が大きくなっている。
◇口臭が気になる。


自覚症状を見逃さないことも重要ですが、定期的に歯科医で検診、メンテを受ける方が確実ですし安全です。

歯周病は予防することも大事なのですが、早期に発見し、早期に治療を始めることも重要なので、気になる方は出来るだけ早めに診てもらうといいかと思います。

 

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