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歯のヒビ・根が割れてしまった場合の治療

投稿日: 2017年3月14日  | カテゴリ: その他

歯の根が割れる『歯根破折』というものがあります。
歯の根の骨折とも呼べるもので、頻繁に聞く言葉ではないかもしれませんが現在、虫歯や歯周病の次に歯を失う理由として位置しているものです。
ここでは、歯根破折について少し記そうと思います。

◆治療方法

現在は、以下の2種類の方法しかないと考えられています。
尚、歯根破折を放っておくと、隙間から細菌が入って炎症を起こし、周辺の歯茎や顎の骨まで広がることがあります。
顎の骨を溶かすこともあり、そうなるとインプラントなども増骨治療が必要になりますので気づいた場合は直ぐに治療した方がいいでしょう。

◇口腔内接着法

破折が小さい場合は、口腔内で接着処理をします。
抜歯、固定といったことが必要ないため、患者さんの身体への負担が少ないというメリットがあります。

◇口腔外接着再植法

先ず、抜歯をします。
そして、破折箇所を特殊な接着剤で綺麗に修復するのです。
それから、元の場所に戻すことになります。
尚、戻した後は1ヶ月ほど固定して生着させることになります。
抜歯をすることで炎症箇所を取り除くことが確実に出来るため、口腔内接着法よりも治療後が良好であることが多いです。

◆歯根破折の症状

◇歯茎が腫れる、膨らんで来る

破折した箇所から細菌が入ると腫れて来ますし、痛むこともあります。
歯茎、歯根の病気と間違いやすいため、注意しましょう。

◇噛んだ時の違和感

噛むと痛む、しみるという症状が出ることがあるのに噛まないと何も問題がないという場合は、ヒビが入っている状態である可能性が高いです。
初期症状とも呼べますので、この時に治療出来ると良いでしょう。

◇かぶせものが外れる

破折箇所から水分が入ると接着剤が弱ることがあります。
また、歯根が割れて土台が抜け落ちてしまうこともあります。
こういったことが起こって、かぶせもものが外れてしまう場合があるのです。

 

◇神経を取った歯が突然、痛む

神経を取ると歯が脆くなるため、歯根破折を起こしやすくなります。
そして、歯根が割れると、歯が痛くなくても周囲の歯茎が痛みます。
尚、神経を取るといっても『完全』に取っているわけではないため、歯が痛むこともあります。

当院では、マイクロスコープと歯科用CTにて、精密な診断が可能です。
ご不安に思った方は、検診にいらしてくださいね。 

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