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唾液の虫歯予防効果

投稿日: 2015年12月28日  | カテゴリ: その他

昔から、食事の時には物をよく噛んで食べるようにしましょうと注意されてきました。
これは、しっかりと噛むことで消化吸収を助けるという意味合いが大きかったのですが、今では他にも利点がたくさんあると考えられているのです。

ここでは、小さなお子様を対象として記してみましょう。

◆歯の表面はエナメル質でコーティングされている。

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いという問題があります。
そのため、乳歯の方が虫歯になりやすいのです。
更にエナメル質が薄いため、虫歯になると進行度合いも早いという難点があります。
ただ、これはエナメル質の形成が不充分であることから起こっているので仕方がないことなのです。

そこで重要なのがエナメル質を修復するということです。
これには唾液が有効です。
唾液にはエナメル質の修復作用や歯が溶けるのを防ぐ作用があるのです。
もちろん、歯磨きが一番重要なことなので、これはおろそかにしないでほしいと思います。

◆虫歯菌だけが虫歯になる理由ではない。

毎日の食事で色々な食べ物、飲み物を飲食しているわけですが、これらには糖分が含まれています。
この糖分を虫歯菌の代表的存在とも呼べるミュータンス菌が分解してしまい、結果として強い酸が発生するのです。
この酸が、歯が溶ける理由です。

小さなお子様の場合は、過剰に糖分を摂取しないことや、「甘いものを食べた後は歯を磨こう」などと促してあげることも重要です。
また、唾液を多く出すことも大事なポイントです。
唾液には、ミュータンス菌が持つ『歯を溶かす酸の力』を防ぐ力があるからです。

◆フッ素を効果的に使用する

小さなお子様の歯はエナメル質の形成が不充分なので薄いという難点があると記しましたが、フッ素にはこれを強化する効果があるのです。
エナメル質が未完成な時期であるからこそフッ素が沈着しやすいため、虫歯予防の効果も期待出来ます。
フッ素入りの歯磨き粉、フッ素塗布などを上手く利用してお子様の歯を守ってあげましょう。

ただし、フッ素を塗れば虫歯にならないという意味ではありません。
歯磨き、食事の仕方(よく噛む)、食生活などにも注意が必要です。

◆終わりに

小さなお子様に甘い飲み物をあげる場合は、特に注意が必要です。
甘い物、つまり糖質が長く口内に留められているとミュータンス菌が酸を作ってしまうからです。
歯のことを考えるなら、甘いものをたらだらと、食べたり飲んだりする癖をつけないように配慮してあげる必要があるでしょう。

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