インプラント治療前に骨が足らない場合は「造骨治療」で解決
インプラント治療は歯の欠損を埋める効果的な選択方法です。
しかし、希望する方全員が治療が受けられる訳ではありません。
インプラント治療が可能な人、難しい人がいます。
例えば、骨粗しょう症、糖尿病などの症状のある方、喫煙習慣がある方、さらに骨の量が不足していると判断される方等がそうです。
通常、インプラントの治療では、アゴの骨に対してインプラントを埋め込み骨と結合させる必要があります。
歯周病が重度の場合や、歯がなくなってしまってからの期間が長かったりする場合、欠損部分の骨に通常かかるはずの力がかからず、顎の骨が衰えてしまいます。
顎の骨が衰えてしまった状態では、インプラントの土台としては使うことが出来ず、治療が難しくなります。
そのような場合、骨を人工的に形成して、インプラント治療を行うことが可能です。これを「造骨治療」といいます。造骨治療には、いくつかの方法があります。
「GRB法」といわれる方法では、骨が薄く厚みがインプラント治療に適さないレベルの方を対象にした治療方法です。
骨が薄くなっている箇所に砕いた状態の自家骨や骨補填材を置きます。その上を特殊な人工膜「メンブレン」で覆います。
個人差はありますが、3~6ヶ月程で、インプラント治療が出来るような、骨の状態になります。
「サイナスリフト法」は、骨の厚さ3~5ミリに満たない場合、または複数の歯を失っている場合に行います。
大臼歯と呼ばれる上顎の奥歯に接する骨は空洞があり、それを「サイナス」と呼びます。
通常のインプラント治療の際は、サイナスの下の骨の部分にインプラントを埋め込んでいきますが、骨の量が足らない場合は、上顎のシュナイダー膜(洞底面)をリフトさせて生じる隙間に、自家骨、骨補填材を挿入して骨の量を確保して、インプラント治療を行う方法です。
「ソケットリフト法」は、シュナイダー膜から測った骨の高さが5ミリ以上の場合に行います。サイナスの中に骨を足し、十分な骨の厚みを作る方法です。
サイナスリフト法と比べると、短時間で、傷口も小さくすむ方法で、術後の腫れや痛み少なくすみます。
一口にインプラント治療、造骨治療といってもいろいろなケースや治療の方法があります。気になる箇所、不安に感じる点についてはご遠慮なくお問い合わせください。
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