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歯の中の金属による金属アレルギー

投稿日: 2017年1月26日 

長年、歯科医師として患者さんのお顔を拝見していると、アレルギーが有ると分る方が結構いらっしゃいます。

肌が赤く発赤していたり、首筋を引っ掻いた痕があったりするからです。


又、口の中に口内炎がしょっちゅう出来る方もいらっしゃいます。


これらの方々に共通するのは「原因が不明でなかなか治らない」と言う事です。


それらの症状を見ていると、因果関係は不明ですが、歯の治療によって口の中に入れた金属が原因になっているのではないか、と想定されるケースが有ります。

現に、口の中の金属をセラミックにやり替えた場合、時間の経過は必要なのですが、徐々にアレルギーが良くなる方がいらっしゃるからです。



金属アレルギーとは血中に移行した金属イオンがタンパク質と結合して、それがアレルギーの原因(抗原)となり体が過剰反応を起こす事です。


抗原物質が汗となって皮膚表面に出てくれば、皮膚に反応を起こす事もありますし、体内で変化を起こす事も当然考えられます。


そして、これらのアレルギー反応は食あたりの様に直ぐに症状が出てくるのでは無く、長い間かかって出てくるから厄介なのです。

つまり因果関係が突き止めにくいのです。


ネックレスの様な、ご自身で外せる金属の場合は良いのですが、口の中に入れた金属の場合、当然ご自身では外せません。


ネックレスの金属で皮膚炎が起こるケースは、汗をかいた場合が多いと言われています。

つまり何か液体が接すると酷くなるのです。

口の中の金属はどうでしょうか。

常に唾液と言う溶媒に漬かっています。

つまり、非常に微量ではありますが「絶えず金属が溶けている」と考える方が自然です。


ただ、すべての金属がアレルギーになる訳ではなく、鉄の様に体に不可欠な金属があるのも、問題を複雑にしています。


歯科治療で口の中に入る金属は、合金と言う何種類かの金属を混ぜた物です。

この合金は、果たして純金属と性質が同じでしょうか。

ちなみに、皮膚科でアレルギーのパッチテストをするのは、合金ではなく純金属です。


歯科治療に関しては、一昔前までは、歯の欠けてしまった部分は金属を使わないと治療ができませんでした。

しかし現在では、セラミックスを使えば金属を使用せずに治療することが可能です。



当院では、口の中に入れた金属でアレルギーを引き起こす可能性があり、

そしてそれが治癒しにくいならば、

敢えて口の中に金属を使って治療をする必要はないのでは、

と考えます。

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