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歯がグラつく歯周病は、命を落としかねない感染症!

投稿日: 2017年6月2日  | カテゴリ: その他

歯周病は日本人の多くが発症している、もしくは予備軍であるとされる口内の感染症です。
口の中に存在する特定の細菌が炎症を起こし、そのために歯茎が腫れる、出血するといった症状をおこします。
進行すると歯を支えている骨を溶かしてしまいますので歯がグラグラし始め、最終的には抜け落ちてしまうといったことにもなりかねません。

 

毎日歯磨きをしているから、虫歯予防とあわせて歯周病も予防出来ているはずと思うかもしれませんが、実は間違った歯の磨き方をしていたり、くせがあったりすると歯磨きの効果が上がらないことがあります。
歯磨きには自信があるという方でも、歯科医院でみてもらうと初期の歯周病になってしまっているということはよくあります。

 

◆気を付けたい虫歯、歯周病予防の注意点

 

◇磨き方が間違っている

一日に2回、もしくは毎食後に歯磨きをしていても虫歯や歯周病になってしまうことがあります。これは、歯磨きの方法に問題があることが多いのです。
歯ブラシは小さく、5~10mm程度の幅で動かし、あまり力を入れ過ぎないことがポイントです。
強くゴシゴシと磨いたり、毛先を大きく動かして磨いたりすると、歯茎や歯を傷めたり、歯間の歯垢などを残しやすくなります。

 

◇喫煙の習慣がある

喫煙する人は、しない人に比べて2~8倍も歯周病のリスクが高いと考えられています。
これは、タバコに含まれているニコチンが血管を収縮することで血流を悪くしてしまうという作用があるためです。
血流が悪くなると歯肉への酸素、栄養などが供給され難くなります。
歯周病菌は酸素を嫌うため、これが少ないということは菌にとって居心地のいい環境ということになるのです。

 

◇自分の歯に自信を持っている

自分の歯に自信のある人は、あまり歯科医に行くことがありません。
日本ではまだまだ、虫歯の治療のために通うのが歯科医院という考え方の方が多く、諸外国のように普段から予防のために通うものという意識が低いのです。
ですから、歯科検診を定期的に受ける頻度も歯に自信のない人より少なくなりがちです。
歯周病は沈黙の病気とも言われ、初期の自覚症状は殆どありませんので、気づいた時には歯周病が進行していたということも多いのです。
どんな人でも、せめて1年に1度は定期検診を受けることをお勧めします。

 

これらの間違いのために歯周病になってしまっている人が多いと考えられますので、心当たりのある人はぜひ気をつけるようにしてください。

 

歯周病はそのままにしておくと、命にかかわる病気につながることもある感染症なので甘く見てはいけません。代表的なものでは、心筋梗塞、脳梗塞などが歯周病によって起こるということが分かっています。
また、認知症になるリスクも歯周病が発生している人ほど高いとされています。
更に、バージャー病さえ歯周病菌が関係していると考えられているのです。

◆バージャー病について

別名【閉塞性血栓血管炎】とも呼ばれる病気で、手足の動脈が閉塞してしまうのです。
そのため、四肢や手足の指に血液がしっかりと供給されません。
始めは指の痺れ、冷感などが起こりますが、悪化すると壊死することもあるため、手足を失うという危険もあるのです。
以前は喫煙によってリスクが高まっていると考えられていましたが、現在では歯周病菌が関係していると指摘されています。
理由は、この病気の患者さんの多くの血管内から、歯周病菌の痕跡が見つかったためです。
特に【ジンジバリス】という歯周病菌は心臓、大動脈、静脈に生息して、血栓を作り出している可能性があると考えられています。

 

◆ジンジバリス菌について

口内の常在菌の代表的なものが、このジンジバリス菌です。
せん毛を数多く持っているため、歯茎にしっかりと付着して存在しています。
この菌は酸素が嫌いなので、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)や歯垢の奥に隠れようとする性質があります。

酸素を嫌うジンジバリス菌が、酸素が存在する血管内に潜り込めるのは血液中の血小板に侵入するからです。
そして、血流に乗ることで血管内を移動し、発生させる毒素によって血小板や赤血球を集めて血栓を作っているということです。
ジンジバリス菌が作った血栓が脳に近いと脳梗塞に、心臓に近いと心筋梗塞になりやすくなるため、歯周病が命に関わるということになるのです。

 

◆定期的な歯のクリーニングを

セルフケアだけでは歯垢や歯石を完全に落とすことは難しいことです。
定期的に歯科医で検診を受け、クリーニングをしてもらうことをお勧めします。

 

 

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